コラム:貝のパワーと栄養について

高知の居酒屋 活貝、海老料理の専門店「満潮(みちしお)」の貝のパワーと栄養についてコラム。

貝は旨みの宝庫

海水に溶けているミネラル、栄養素を、エラを通して中に入れ、貝殻の中に閉じこめている。貝はカルシウム・鉄分などのミネラル・ビタミンが豊富、そして、肉類に負けない良質のたんぱく質を持っている。

貝類の年間消費量(一世帯当たり) … 1982年…6138g 1995年…5603g

貝はタウリンの宝庫

貝には、我々の体や細胞の状態を正常に戻そうとする作用をするタウリンが豊富に含まれている。

タウリンは、生命活動維持物質。そんなタウリンが不足すると…

  • ● 心臓機能の低下
  • ● 高血圧症を誘因
  • ● 肝臓の機能の低下
  • ● 動脈硬化

などを誘発しやすくなる。

貝は現代病の救世主!

貝には、タウリンというアミノ酸が豊富に含まれている。血中コレステロールが高い場合には、タウリンが肝臓でのコレステロールの分解を促進し、そして排泄を増やすことによって血中コレステロールを下げる働きがある。

成人病生活習慣病 小学生の80%に動脈硬化の初期病変
ガン・心臓病・高血圧・糖尿病など、現代の死亡原因の7割を占めるといわれている成人病が、平成8年から『生活習慣病』と改められた。今まで40才以上に多かったこれらの病気が、最近は小学生からも見られるようになり、年齢だけでなく食事、運動などの生活習慣から発病するものとされたからである。今や、日本人全員が生活習慣病予備軍という恐ろしい事態。

■ 疲労回復

第二次世界大戦中、海軍はパイロットたちの疲労回復にタウリンを飲ませていた。タウリンには疲労のもととなる「乳酸」の蓄積を抑え、エネルギー源である「グリコーゲン」の消費を節約する働きがある。

■ 高血圧を防ぐ

人間は、興奮したりストレスが溜まると「カテコールアミン」という昇圧因子を放出して血圧を上げようとするが、タウリンはこのカテコールアミンの放出を抑え、高血圧を防いでくれる。